公開日 2021/03/01
今月のおすすめ絵本・3月
我が子は傍で一時間ずっと見ていたことがありました
『ふみきりくん』 (2歳くらいから) 文:えのもと えつこ 絵:鎌田 歩 福音館書店 |
カンカンカンカン…好きな子はとても好きですよね。
我が子も小さい頃は踏切に行きたいとよく言い、行ってはずーっと眺めていました。
電車が見たいのかと思って何度も付き合っていましたが、今になって、ふみきりくんの仕事ぶりを見ていたかったのだと思いました。
何があろうと、規則正しく冷静に時間通りにカンカンカンカン‥‥
心の中で、電車が通ります~お待ちください~お通り下さい~って一緒にやっていたんでしょうか。
最近は踏切を無くす方向で、線路も高架化や地中化されている路線が多いですけれども、たしかに朝などの忙しい時間に遮断機が降りてなかなか上がらなかったら、イライラしちゃいますもんね。
でもふみきりくんの淡々とした生活が描かれているこの絵本を読むと、毎日ごくろうさま、と言いたくなります。
ふみきりくんは将来貴重な存在となっていくのかも。
三鷹市星と森と絵本の家でも、この絵本はとても人気だそうです。
読み終えるのを順番待ちしている子どもたちがいるほどだとか。
(そんな絵本はめったにない)
我が子がお気に入りだった踏切は、井の頭線の三鷹台駅横や井の頭公園駅との間にある小さな踏切でした。どちらも近くに危なくない鑑賞ポイントがあるので、ちびっ子にはおススメです。
そうそう、この絵本のモデルは、京成本線の海神駅近くの踏切だそうですよ
2021年3月号