ママとパパのリレーエッセイ第221回- Tさん

公開日 2021/07/01

コラムママとパパのリレーエッセイ 第221回-Tさん

ホームスタートのビジター養成講座がご縁でバトンを受け取りました、Tと申します。
我が家の子供たちは中2、小5となりずいぶん手が離れてきたので、子育て中の方々の何かお役に立てないかと思ってホームスタートの活動に参加しました。

活動をしていて感じることは、「私は子育てを頑張ってきた」という事と、「子育ては期間限定」ということ。

なかなかうまくおっぱいを飲ませられなかったり、ミルクを吐き戻したり、夜泣きがひどくて寝られなかったり、夜中の授乳に何度も起こされたり、たそがれ泣きにほとほと困ったり、、、、
今小さいお子さんを育てているママさんの中には、私もそうでしたが、これがいつまで続くんだろうと気が遠くなりそうなことがあるのではないでしょうか。

独身時代と違い、自分の力ではどうにもできないこと、たくさんありますよね。
子どもがいなかった頃は、自分が頑張ればなんとかなったけれど、赤ちゃんや子どもは思うようにはなりません。

そんな時は無理しなくていいんです。
できない自分を責めなくていい。
ただ、子どもといる時間を味わってほしいなと思います。
楽しいことも、嬉しいことも、嫌なことも、悲しいことも、すべてを味わい尽くしてほしい。
授乳も、おむつ替えも、癇癪も、夜泣きも、お着替えも、食事をさせることも、手をつないで歩くことも、抱っこすることも。

そうは言っても、一日いちにちが精いっぱいで味わう余裕もないかもしれません。
でも、子どもが育ってみると、こんなことができる時間はあっという間だったと思うのですから、不思議なものです。

今はもうお世話なんてさせてもらませんから。
あんなに自立してほしい、一人でできるようになってほしいと思っていたのに、今できるようになった子どもたちを見て感じるのは、子育て中は大変だったけれど、本当に幸せだったんだな、楽しかったんだなという事。
もちろん、嫌なことも悲しいこともあったでしょうが、過ぎてしまうと思い出すのは、良いこと、楽しかったことばかり。

昔、受講した講座で言われた「子育ては期間限定」という言葉、その時はピンときませんでしたが、今になってわかった気がします。

子どもが可愛いと思えない時は、ママが疲れている時。
がんばらなくていいから、誰かに自分の気持ちをお話ししてみてほしいです。

私が子育てしていた頃、辛いとき困ったときは、ママ友や、ネットのコミュニティにもたくさん助けてもらいました。
気持ちを誰かに話すことってとってもも大事だと思います。
聴いてもらうだけで、心が楽になって次に進めたり、自分の気持ちの整理ができました。

ホームスタートの活動には、そんな効果もあるのだなと講座に参加して思いました。
この活動がもっと知られて、どんどん利用者さんが増えてほしいです。

コロナ禍で不自由な毎日を強いられておりますが、気持だけは自由に。
子育てに大変な毎日だと思いますが、たまには自分のやりたい事の妄想をして、わくわくできる時間も持てるといいですよね。
 

2021年7月号