第13回 夏の育児で気を付けたいこと

公開日 2021/07/01

助産師コラムロゴ

 

こんにちは。三鷹市助産師会です。

新型コロナウイルスが流行りだしてから2回目の夏を迎えますね。
引き続き3密に気を付けながら過ごしていきましょう!
今回は夏の育児で気を付けたいこと、熱中症、汗疹(あせも)、日焼けなどについて。

赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので周りの気温に左右されやすいです。汗が出る汗腺の数は生まれたときにほぼ決まるので、大人よりも体の表面積が小さい赤ちゃんは、汗腺の密度が高いので、とっても汗っかき。でも赤ちゃんは汗をかく機能も未熟なので、気温が皮膚の温度よりも高いところになると、汗もかけずに熱が体内にこもって熱中症にかかりやすくなります。
夏のお出かけは抱っこ紐で密着し、お互い暑いですね。ベビーカーでのお出かけも、地面に近いベビーカー内の温度は高くなるので注意が必要です。
散歩は朝や夕方の涼しい時間帯を選び、ベビーカーに装着する保冷剤などのアイテムを上手に活用してみてください。

夏に多いトラブルとしては、汗疹です。
先ほどもお話しましたが、赤ちゃんは汗っかきです。特に首、腕、股など皮膚の重なったところが蒸れやすいので、こまめに汗を拭いて、着替えをしてあげてください。洋服は通気性がよく、汗を吸収しやすい肌触りの良いものがおすすめです。
お風呂あがりにはしっかりと保湿をしてあげてください。笑顔で歌を歌いながら、お話ししながらやってみてください(^^)赤ちゃんとのコミュニケーションの時間にもなりますよ。

次に日焼けです。赤ちゃんは皮膚が薄いので紫外線が皮膚の奥まで入りやすいので、しっかりと日焼け対策をしてください。赤ちゃん用の日焼け止めとして、肌への負担が少ない紫外線散乱剤(汗で流れやすいのこまめな塗り直しが必要)で、無香料・無着色のものが良いと思います。
あとは帽子をかぶる、肌を露出させすぎないことも大切です。
私の経験上ですが、抱っこ、ベビーカーで足だけ出ることが多く焼けてしまった!ということがありました。日焼け止めはもちろんですが、レッグウォーマーや薄手のおくるみがすごく便利でした。外は暑いけど、スーパーに入ると寒すぎる…なんて時もこの2つのアイテムがあると助かりましたよ。

最後にエアコンの使用ですが、基本的には大人が心地よいと思える程度の温度であれば赤ちゃんも大丈夫ですが、赤ちゃんの肌を触ってみて冷たく感じるようなら冷え過ぎの可能性があります。エアコンの下で寝かせていないか、設定温度は低すぎないか確認してください。(28℃前後の温度設定がよいですよ)

今年の夏も自粛が続きそうですが、少しでも夏を快適に過ごしたいですね。
なにか育児で困ったことがあれば、すくすくひろば、児童館、お近くの子育てひろばにお話に来てください。
三鷹市助産師会でも完全予約制で赤ちゃんと遊びましょう、産後ヨガなど開催しています。こちらもお待ちしております(^^♪


 

                      
三鷹市助産師会 http://mitaka-jyosanshi.net/

2021年7月号



このコーナーは、三鷹市助産師会さんにご協力いただき、会員の助産師さんに交代で書いて頂いています。 
社)日本助産師会東京都支部三鷹市助産師会は、昭和16年から、三鷹市の母子保健にかかわってきた団体です。 毎月2回、元気創造プラザ3階福祉センターで行われている”助産師と一緒に赤ちゃんと遊びましょうの会”は、毎回60組ほどの親子でにぎわっています。