ママとパパのリレーエッセイ第227回- 土川さん

公開日 2022/01/01

コラムママとパパのリレーエッセイ 第227回-土川さん

はじめまして、こんにちは。

9月より子育てコンビニに入会させていただきました、土川です。よろしくお願いいたします。非常勤で保育園に栄養士として勤務し、個人でも「乳幼児食を楽しく大切にする」をテーマにお話会などを開催し、活動しています。


栄養士として仕事をしているなら、わが子の離乳食は簡単だったのでは?と思われるかも知れません。が、今思えばどうしてあんなことしていたんだ?いろいろ必死だったなーと笑えるくらいのエピソードばかりです。

まず、独身のころは病院、給食会社勤務でしたので保育園での勤務経験はありませんでした。しかし、ある程度学んできたこともあり、離乳食、幼児食で悩むことはないだろう、赤ちゃんもお腹が空けば食べてくれるだろうくらいに思っていました。

それが、離乳食がスタートして、中期食後半くらいからあまり食べなくなり、同時に体重も増えなくなり心配する日々が続きました。作ることは好きなので、バリエーションを変えて手間をかけ作りました。でもそういうものに限って食べなかったりするんですよね。。。どうしたものかと悶々としているうちに幼児食に移行し、ここでも栄養不足にならないように必死だったように思います。

野菜好きになってほしい、体に良いものを食べさせたい、完食させたいなど完全に何かに囚われていました(笑)ですので、少しスパルタ気味に食事をさせていたように思います。

このように、今にして思えば反省することばかりですが、幸いわが子はトラウマを残すことなくしっかり食べ、健康に育ってくれています。

ママたちからのご相談事でダントツに多いのが、野菜を食べてくれない。ということです。

そういった時は、まず、長い目で見守って下さい。食べられるようになるきっかけがどこかにあります。とお伝えしています。

わが子が野菜をモリモリ食べるようになったのは、3~5歳くらいまで毎週日曜日に自治体が運営している畑に連れていき、種をまき、草をむしり、水をあげ、収穫するなどの畑仕事をさせました。すると、もぎたての胡瓜、トマトなどを食べる経験をし、野菜のおいしさを知ったことが大きいように思います。

後、苦手なものを遠ざけない、食べられるようになるきっかけを減らさないように食事から苦手なものを消さない、料理本を一緒に見て食べたい野菜料理を決めてもらう、4~5歳くらいからお話することにも理解力がでてくるので、なぜお野菜を食べてほしいのかお話をする(絵本などを使う)などと多くのアプローチをしてきました。

「子育ての黄金期は10歳くらいまでだよ。」と聞いていましたが、本当にそう思います。中学生になり、部活も始まると一気に一緒にいる時間が少なくなります。あー、後この子と何食一緒に食べられるのだろうか…としんみり考えたりします。

1食1食を楽しく大切に過ごしていきたいと思うこの頃です。
 

2022年1号