公開日 2022/01/20
賢い家計の管理術、1年間の計画を立ててみよう
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニで暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
最近、食料品などの値上がりのニュースをよく聞くようになりました。値段は同じでも量が少なくなり、実質値上げといったケースも見られます。また、マンションなどの住宅価格も高止まりをしており、東京オリンピックを過ぎても大きく値下がりする様子は見られません。
一方で、給料やボーナスについては大きく上がる様子はなく、むしろ新型コロナ感染の影響で収入が減少したケースも多く見られます。
このような状況では、限られた収入を上手に使う家計管理が重要になってきます。今回は家計管理でポイントとなるお金の「計画」について紹介します。
■まずは現状の把握から
お金の計画を立てる前にやっておくことは現状の把握です。
・持っている預金や投資がいくらあるか、残高のチェック
・収入がいくらあるか、毎月とボーナスの手取り額のチェック
・支出がおおよそどれぐらいかのチェック
残高のチェックは通帳記入やネットで確認しましょう。
収入は給料明細や源泉徴収票で確認しましょう。
支出は家計簿で、家計簿をつけていない場合は1年前の残高と比較すれば大体の金額が分かります。
■収入の見込みは控えめに
次に収入の見込みを立てましょう。働き方などが大きく変わっていなければ、前年の収入を参考にしましょう。ボーナスはその年によって変動することが多いので、控えめにみておくとよいでしょう。
■必要な貯蓄を削ってはいけない
支出の計画を立てる前に、貯蓄の計画を立てましょう。
子どもの教育資金や住宅購入の頭金など、将来に向けて大きなお金が必要になる場合は、そのための貯蓄を優先しましょう。
また、老後資金のための財形貯蓄や積み立て投資、iDeCo(個人型確定拠出年金)をしている場合は、毎月の積み立てを維持するようにしましょう。
■支出は3種類に分けると分かりやすい
収入と必要な貯蓄を確認したら、支出の計画を立てましょう。
支出は次の3種類に分けて計画を立てると分かりやすくなります。
(1) 毎月の支出:家賃や光熱費、通信費などの固定費、食費や日用品費、雑費などの変動費。
(2) 年に数回の支出:旅行や帰省、レジャーなど支出。誕生日などのイベントの支出。
(3) 一時的な大きな支出:家電の買い換え、冠婚葬祭など。
■計画に沿って支出をし、定期的に確認を
貯蓄と支出の計画ができたら、見えるところに置いておきましょう。スマホのメモなどにしておくのも手です。
食費や日用品費などは毎月の計画だけでは分かりづらいかもしれません。
「毎週使う金額はいくらまで」とか「1回のスーパーの買い物で使う金額はいくらまで」と行った細かい単位にすると比較的うまくルールが守れるようになります。
できれば毎月(月1回)は計画どおりにできているか振り返りましょう。どうしても無理がある場合には途中で計画を見直す必要があるかもしれません。
ギリギリの計画を立てるのではなく、少し予備費を用意して柔軟に対応できるようにすると、計画を達成しやすくなります。
■まとめ
・賢く家計管理をするには、お金の計画を立てましょう。
・資産や収入、支出の現状を把握しましょう。
・将来に向けての貯蓄を優先しましょう。
・支出は3種類に分けて計画しましょう。
・毎月、計画の実行状況を確認しましょう。
ぜひ参考にしてください。それではまた。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
会社員時代にファイナンシャルプランナー(FP)の職業に出会う。
充実した人生を生きるには個人個人がお金に関する知識を持つことが重要と思い資格を取得。その後事務所を開業。
親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員
ホームページ https://mitaka-fp.jp/
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