2022年2月号特集 20年間ありがとう!~この20年を振り返って

公開日 2022/02/01

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いつも”みたか子育てねっと・子育てコンビニ”を見てくださっている皆さん、

ずっと子育てコンビニと一緒にいてくださり、ありがとうございました!

さまざまな時代の変化とともに、”みたか子育てねっと・子育てコンビニ”も2022年3月で役割を終えます。

今月と来月の特集は、「みたか子育てねっと・子育てコンビニ、20年間ありがとう!」です!!


 

20年を振り返って
みたか子育てねっとロゴ

"みたか子育てねっと”は、2001年にスタートしました。

”子育て支援”という言葉がまだあまり使われておらず、働くお母さんのために保育園は必要だけど、在宅の子育ては、支援しなくても母親が普通にやるものという意識が社会を覆っていた時代だったと思います。
しかし少子化問題がなかなか解決しないということもあり、国が様々な施策を考えたり、全国で子育て支援活動が活発になるなど様々な動きが出てきました。

またそのころ始まったのがインターネット!ワープロはあっても、パソコンのある家はまだ少数でした。
”みたか子育てねっと”は、当時経済産業省の実証実験として始まりました。
そして「市民参加のまち・三鷹」らしく、行政からの一方的な情報だけではなく、市民ボランティアが作る情報ページも付けようということで、制作ボランティアの募集があったのです。
その市民ボランティアが作ってきたページが、”みたか子育てねっと・子育てコンビニ”です。

ボランティア募集で集まった親子約60組は、すくすくひろば2階や、社会教育会館に集まって編集会議を開いたり、ホームページビルダーの講習を受けたりしながらホームページ作りを学んでいきました。
そして、毎月特集を組んで、子連れで市内のあちこちに取材に行くようになったのです。
子連れで行けるお店、おむつ替えや授乳スペースの有無、公園の遊具や砂場のシートの有無などの確認、ベビーカーでのお出かけに便利なところの紹介、お散歩しながら立ち寄れる地元商店街のお店、農家の庭先販売の紹介などをしていました。
また、子育ての悩みを気軽に相談できるようにと、市内の各相談窓口の取材をし、写真入りで紹介しました。

毎月の特集は、地域で子育てするために必要な施設などや上記のような地域資源の紹介が一通り終わったあたりから、子育ての悩みや、子育て中のご家庭の困りごとなどに焦点をあてたものに変わっていきました。
子どもの誕生祝はどうしてる?とか、夏休みの過ごし方、実家への帰省のこと、パパの家事・育児参加とか、ママのストレス解消法など・・・

今月は”みたか子育てねっと・子育てコンビニ”が歩んできたこの20年をいくつかの視点から振り返りたいと思います。


20年前はどんな時代?

子どもの数の推移

行政サポートの流れ
子育てひろばの数の変化
子連れのお出かけスタイル
離乳食の変化
子育てグッズの進化

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20年前はどんな時代?

約20年前の2000年は、20世紀最後の年。
1000年期の節目としての「ミレニアム」といわれコンピュータの2000年問題で幕開けをしました。

シドニーオリンピックが開催、
マラソン高橋尚子「Qちゃん」氏が金メダル、柔道田村亮子氏が金メダル。「最高で金 最低でも金」などの流行語も誕生。

また、SMAPの香取慎吾扮するキャラクター「慎吾ママ」の「おっはー」が大流行、この年の流行語大賞になりました。

2001年に”みたか子育てねっと・子育てコンビニ”がスタート。
敬宮愛子内親王殿下がご誕生、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオープン、東京ディズニーシーの開園、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の大ヒット、9・11アメリカ同時多発テロがおこったのも2001年です。

「ひきこもり」や「ニート問題」が取り沙汰され、作家片山恭一氏『世界の中心で、愛をさけぶ』で「セカチュー」ブーム、韓国の人気ドラマ『冬のソナタ』で第一次韓流ブームが起こりました。2022年の今は、第四次韓流ブームといわれています。

このような時代が2000年ごろでした。

 

 

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子どもの数の推移

三鷹市の未就学(0~5歳)の子どもの数は、2001年は8,274人でしたが、2021年は9,080人と増加しています。
しかしながら、市内人口に占める割合で考えると、4.98%→4.76%となります。

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行政サポートの流れ

・この20年の国の子育て支援の流れの中での大きな出来事は、2012年の”子ども・子育て関連3法”が可決成立したことでした。
「子ども・子育て会議」が、国や各自治体で開催されはじめ、2015年から「子ども・子育て支援新制度」がスタートしました。
子育てにも予算が付き始め、保育所や親子ひろば、相談先などが増えてきました。
少子高齢化が長い間の日本社会の問題でしたが、2000年に介護保険はできたものの、子育てにはなかなか社会の目が向いていませんでしたので、これから子育てしやすい社会になってくるのではと期待が高まりました。

・「子ども・子育て支援新制度」が制定されたことで、三鷹市でも認定こども園ができたり、保育料の軽減や無償化、子育てひろばや子育て支援センター、一時預かり場所などが増えたりしました。
また、妊娠期から子育て期の家庭を切れ目なく支援する【子育て世代包括センター機能】が確立されました。
その他にも、地域の多様な子育て関連団体などと連携した【子育て家庭支援ネットワーク】もあったりと、益々心強いサポート体制となってきました。
子ども家庭支援センターや子ども発達支援センター、保健センターには相談窓口があり、常時支援専門員がいて、必要な情報の提供や支援の紹介などをしてくれるようになったのは、20年前とは随分変わった点と言えるでしょう。

・パパの育休率はどうでしょう。パパの育休取得率は、2002年には0.33%であったのが、2020年には12.65%と随分アップしています。(勿論コロナ禍の影響でさらに増えそうです)2021年6月に改正された「育児・介護休業法」では、“男性版産休”の「産後パパ育休制度」もできました。
今後はより柔軟に育休取得ができるようになるそうですよ(施行は2022年秋)。

行政のサポートが増え、子どもを預けやすくなったこともあり、パートタイムを含む共働き家庭が増えはじめ、最近では子どもの保育園の送り迎えをする父親や、休日に父親だけで子どもを遊ばせている姿などを日常的に目にするようになりました。
 

 

 

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子育てひろばの数の変化

20年前は東・西児童館、すくすくひろば など主に市の施設の数カ所ほど。2021年現在は市内の「子育てひろば」は、20カ所に。

(三鷹市子ども政策部子ども発達支援課発行 『三鷹おでかけマップ2021年版』より)

 

 

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子連れのお出かけスタイル

20年前はベビーカー、おんぶひも、だっこひもでのおでかけが多く、この頃スリングが日本でもインターネットにて販売開始になりました。フロント子ども乗せ専用自転車は2006年ごろに発売が開始されました。それまで自転車は、子ども用の椅子を後ろや前に後付けするものが主流でした。

今はフロント子ども乗せ自転車も乗り降りしやすい低い位置のものや、電動自転車等、様々な子ども乗せ自転車が登場。
おしゃれなベビーカー、おしゃれなだっこひも、ノンステップバスや電車にはベビーカー優先スペースができてきました。
「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」の方針が発表され、ベビーカーは折りたたまずに乗車できると明記され、どんどん利用しやすくなってきました!   

 

 

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離乳食の変化

普段0~3歳のお子さんを持つ方々と接することが多いのですが、お悩み事の一つが離乳食のこと。
この20年での大きな変化は、離乳食を始める時期と完了時期が後ろ倒しになっていることです。

昔は、3ヶ月ころから少しずつ果汁をなどと言われていましたが、今は果汁は与えないのが普通だそうです。
離乳食の開始時期は5ヶ月が基本のようですが、1980年頃は4ヶ月からも可とされていましたが、その後開始時期も4ヶ月~6ヶ月とゆとりをもたせるようになりました。そして今では6ヶ月以降にスタートするご家庭も増えています。

食品についても1958年頃は穀類⇒卵黄⇒野菜⇒魚という進め方だったそうです。その後は、食品の順序にこだわらない時期もあり、1995年頃からはアレルギーに留意するようになりました。
また離乳食完了期も1980年頃が1歳、1995年が1歳3ヶ月だったのに対し、今は1歳半となっています。

離乳食開始時期についてまとめると、概ね5ヶ月前後に始める離乳食ですが、2000年には、6カ月以降に離乳食を開始した人が9%だったのに対し2020年は30%と後ろ倒しの傾向がみられます。

そして、市販のベビーフードもバラエティに富んでおり、この20年で便利なものが増えています。
ベビー用品のお店に行くと、ベビーフードの棚が何列もありその種類の多さと月齢、年齢の区切りの細かいことに驚きました。
しかしベビーフード利用については、2000年が80%だったのに比べ、2020年は85%と大きく変わってはいません。
普段の食事にどの程度ベビーフードを取り入れているかはわかりませんが、日頃ママたちから、「一生懸命作ったのに食べてくれない。」「わたしが作った離乳食がおいしいかわからない。」などの声があるので、できるだけ手作りのものを与えて、ベビーフードは外出時や家で作れない時に利用するというスタンスは、この20年変わっていないのではないかと思います。
子どもに安全で安心なもの、身体に良いものを与えたいという親心ありがたいです!
(参考:森永乳業の育児ニュース『エンゼル 110 番レポート第 86 号』/一般社団法人 母子栄養協会サイト)

 

 

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子育てグッズの進化

  20年前は?
★ワイヤレスベビーカメラ 赤ちゃんの様子を別室からモニタやスマホ越しに見られる。動きを追うタイプや、録画機能付もあり。スマホからスマートスピーカーと連携させて、声で操作が可能なものも。 あった!けれども固定式がほとんど。高価だった。
★ベビーケアアラーム

赤ちゃんの動き、寝返り、おむつ交換時期の感知をして、スマホからアラームでお知らせ。軽い薄型のバッチみたいなものを赤ちゃんの洋服やオムツなどに装着する。

ない!そもそもスマホがまだない!
★あったかいおしり洗浄器 スイッチで水が温まる霧吹き型の洗浄器。 おしり拭きシートのウォーマーはあった!(電源コード付)
★液体ミルク 常温で飲める缶や紙パックに入った液体のミルク。200cc程度のサイズ。直接取り付けられる乳首もあり。お湯で溶かしたり、冷ましたりする手間が省け、開封しなければ保存期間も半年以上。開封後の飲み残しは廃棄。スーパーやコンビニで入手可能。

海外にはあったが日本ではまだ認可されていなかった。お出かけの時には、小分け粉ミルクと魔法瓶に入れたお湯と哺乳瓶を持って歩いた。

★子乗せ電動自転車

電動で坂もスイスイ。安全に乗り降りしやすいように低車体等工夫もされている。子乗せ部分の雨用カバーも年々進化している。 電動はなかったし、子乗せ専用自転車もなかった。子ども用の椅子を普通のママチャリに後から装着。
★子乗せ自転車用レインポンチョ 子乗せ部分のカバーにもなるフロント部分が長いママ用ポンチョ。子どもの顔部分辺りには、透明な窓がついているものも 。 雨の日は親子とも普通のカッパをそれぞれ着用。
★ラバーソックス

靴下の底がラバー製なので、柔らかい。ファーストシューズとしての購入も。靴を嫌がるけど、外歩きをしたがる頃に最適。

なかった。

 

 

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