エッセイ
教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第21回
2022年4月5日
教えて!伊達さん~お金にまつわるお話~ 第21回 <2018年5月号>
◆教育費をどう準備する?その方法(奨学金活用編)
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
教育費をどう準備するかについて貯蓄や保険などの方法、そして前回は奨学金の概要についてご紹介しました。今回はその奨学金についてもう少し詳しく紹介したいと思います。
■奨学金の返済は長期間
貸与型奨学金の場合、大学等を卒業すると返済が始まります。大学の学費の一部として4年間借りた場合でも、返済期間は意外と長く設定されています。なかなか奨学金の返済が終わらなくて・・・とおっしゃる方が多いのも事実です。例を取り上げてみたいと思います。
・第一種奨学金(利息なし)の場合
月額3万円を4年間(48か月)借りた場合、貸与総額は144万円です。この場合は9,230円を156回に分けて返済します。返還期間は13年間です。
私立自宅通学の学生が月額54,000円を4年間(48か月)借りた場合、貸与総額は259万2千円です。この場合は14,400円を180回に分けて返済します。返還期間は15年間です。22歳で大学を卒業し奨学金の返済を開始したとしても、その返済が終了するのは37歳。かなりの長期間です。
・第二種奨学金(利息あり)の場合
上記と同様に月額3万円を4年間借りた場合、固定利率1%の場合では、9,892円を156回に分けて返済します。
また、月額5万円を4年間(48か月)借りた場合、貸与総額は240万円です。この場合は、14,428円を180回に分けて返済します(固定利率1%の場合)。月8万円以上借りる場合は240回に分けて返済することになり、返還期間は20年にもなります。
■貯蓄・保険との合わせ技
金利の低い奨学金とはいえ、返済額や返済期間の長さを考えると金額は抑えたいものです。これまでにご紹介した貯蓄や保険との合わせ技について考えてみましょう。
大学4年間の学費の合計は平均446万円。学資保険などで200万円を確保している場合、不足する金額は246万円です。このままでは月約5万円が必要になる上に、学費以外の通学定期代や生活費の一部も必要になります。
そこで月3万円の奨学金を借りることにします。貸与総額は144万円、残り102万円を負担すればよいことになります。子どもが月3万円、親が月約2万円です。子どもが将来奨学金を返済する必要がありますが、なんとかバランスを取れそうです。
学資保険等に加入している方は比較的多いですが、金額では200万円程度、大学の学費の半分程度の場合が多いです。何もしないと学費の半分が準備できないまま大学時期を迎えることになってしまいます。そういった場合にも奨学金の利用は有効な方法です。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。
※コラムの内容は執筆当時の情報によります。
カテゴリー
タグ
- ポイ活
- ポイント
- やりくり
- 学費
- 住宅費
- ペイオフ
- 贈与
- 還付申告
- 確定申告
- 扶養の範囲内で働く
- ふるさと納税
- 育業
- 産後パパ育休
- 育児休業と産後パパ育休とは別
- パート
- 扶養範囲
- パートの働き方
- コンビニ通信
- 大五郎
- 節約
- 住宅ローン控除
- 自転車保険
- 積み立てNISA
- 大学費用
- クレジットカード
- 単利と複利
- 所得税
- 遺族年金
- パートと年金
- 家計
- 特別定額給付金
- 家計見直し
- 就学支援制度
- 家計の見直し
- 年末©調整
- 消費税
- 老後資金
- 老後
- 公的年金
- 扶養
- キャッシュレス決裁
- お年玉
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 家計管理
- 奨学金
- 教育費準備
- 学資保険
- 学資保険メリットデメリット
- 子どもの教育費準備
- 教育資金
- 医療費控除
- 私立
- 私学
- 子どもの教育資金
- 私立高校
- 公立
- 子どものおこづかい
- おこづかい
- 子どもの教育費
- 幼稚園
- 私学学費
- 子どもの大学費用
- 学習費調査
- 子育て
- お金の話
- 教育費
- 児童手当
- 106万円の壁
- 103万円の壁
- 130万円の壁
- 三鷹
- 財形
- 貯蓄
- 財形貯蓄
- 火災保険
- 個人賠償責任特約
- 伊達さん
- お金のお話
- ファイナンシャルプランナー
- 水無田気流,子育てコンビニ通信
- 子育てコンビニ通信
- 水無田気流