エッセイ

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第25回

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2022年4月5日

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第25回  <2018年10月号>

◆手間をかけずに貯蓄を続ける方法

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。

まとまった金額の貯蓄を作るにはある程度の期間がかかります。貯蓄を続けるというのが難しいと感じる方もおられるでしょう。今回は手間をかけずに貯蓄を続ける方法を紹介します。

■給与天引きを活用する

毎月貯蓄を続けるのならば、自動的に貯蓄できる仕組みがあるといいですよね。毎月、自分で作業をするのは手間がかかりますし、続けるのがおっくうに感じるかもしれません。
自動的に貯蓄できる仕組みで一番有効なのが「給与天引き」です。毎月の給料から自動的に引き落とされるので、一度設定してしまえばその後は特に何もする必要がありません。さらに普段使う銀行口座に振り込まれる前に引き落とされているため、銀行口座の残高を意識することなく貯蓄が出来るという点でもメリットがあります。

勤務先にもよりますが、給与天引きを活用できるものは様々です。代表的なものは財形貯蓄ですが、年金や保険も対象になる場合があります。
・財形貯蓄(一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄)
・個人型確定拠出年金
・保険(個人年金保険など)
・持株会 など

■金額の設定はよく考えて

給与天引きを活用すると、天引き後の残りの金額が日常で使えるお金になります。その金額の範囲で生活できるようにすれば生活費の無駄が省かれ、給与天引きされた分だけ自然と貯蓄が出来るようになります。

一方で注意したい点もあります。給与天引きができるものには解約に制限があったり、解約や引き出しに時間が掛かる場合があります。例えば、個人型確定拠出年金は原則60歳まで引き出すことが出来ませんし、個人年金保険も支払期間が終わるまでは続けるのが一般的と思います。財形貯蓄についても一般財形貯蓄以外は解約に制限があります。

給与天引きを使う場合は、日常の生活に支障がない範囲の金額にしましょう。天引きで多くの貯蓄や投資が出来たとしても、日常の生活費が不足するようでは本末転倒です。財形貯蓄などは必要に応じて金額を変更することも可能です。初めは少額に設定し、慣れてきたら金額を増やすと良いでしょう。

勤務先で給与天引きがある場合は活用したいですね。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。

 

※コラムの内容は執筆当時の情報によります。

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