エッセイ

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第47回 

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2022年3月30日

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第47回 <2021年1月号>

◆1年間の家計を簡単に振り返る方法

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。

年末年始は、これまでの1年間を振り返り、これからの1年の新たな目標を立てる人も多いかもしれません。家計についても1年間を振り返って、新しい取り組みをはじめるよい機会です。

今回は、簡単に家計を確認するための方法を紹介します。

■家計簿と財産表

家計の状況を確認する方法として大きく2つあります。

1つ目は、毎日、毎月のお金の流れを把握する方法で、いわゆる「家計簿」ですね。
いつ、いくら、何に使ったかを細かく記録していくことで、お金の流れを確認することができます。

2つ目は、毎月いくら預貯金があるかを把握する方法で、「財産表」といったものを作成します。「貯金簿」と言われることもあります。
毎月あるいは毎年の決まった時期について、預貯金の残高を記録することで、増減を確認することができます。

■財産表はつけるのが簡単

財産表は毎月あるいは年に数回、預金の残高を表にまとめるだけなので、家計簿をつけるのが苦手な人でも取り組みやすいと思います。

まず、毎月1日や給料日などの決まった日に、記帳したり、ネットで預金の残高を確認して、財産表に記入していきます。預貯金の合計額がその時の財産の額となります(投資や保険、住宅ローン残高を含めるかどうかで、複数のパターンがあります)。

次に、前回と今回の財産の額を比較します。増えていれば貯蓄ができていますし、減っていれば貯蓄が減っている。この増減を確認することが大事です。

もし、毎月2万円貯めようと計画したら、毎月財産表の金額が2万円ずつ増えていくはずです。家計簿は手間がかかるので苦手という人も、取り組めるのではないでしょうか。

■家計簿も振り返ることが大事

家計簿は、収入や支出が細かく記録されている点で家計をしっかり把握することができます。しかし、記録するだけではあまり意味がありません。

家計簿は毎月集計をして、収支がプラスだったかマイナスだったかを確認することが大事です。これは財産表と同じポイントですね。

家計簿の良いところは、もし貯蓄ができなかった場合に、その理由を調べることができます。どの支出が多かったのか確認することが簡単だからです。食費が多すぎたのであれば、毎回の買い物の金額を少し抑えるなどの対策がすぐに取れます。

家計は確認しておきたいけど、家計簿は続かないという人もいるでしょう。今回ご紹介した財産表を毎月つけてみるのはいかがでしょうか。定期的に家計を振り返ると、お金に対する意識も変わるのではないでしょうか。
ぜひ参考にしてください。

 

※コラムの内容は執筆当時の情報によります。

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