エッセイ

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第54回

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2022年3月30日

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第54回  <2021年9月号>

◆買い物は現金派?キャッシュレス派?タイプ別の家計管理のポイント

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニで暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。

最近はクレジットカードやスマホ決済といった、キャッシュレス決済の利用が増えた人も多いかもしれません。

しかし、キャッシュレス決済は現金と違い、どれぐらいお金があるかが分かりづらいので、気がついたら使いすぎたというケースもあるかもしれません。

今回は、現金、キャッシュレス、それぞれの家計管理のポイントを紹介します。

■現金派は、使う額を先に決めるのがポイント

現金は、基本的にどのお店でも使うことができる点がメリットです。最近はキャッシュレスのみのお店もあるようですが、現金が使えないお店は少ないでしょう。

現金のメリットは、実際に目に見えるので、残高がいくらあるかを把握するのが簡単なことです。

また、支払う時にいくら支払ったかを実感することができ、持っている現金の範囲でしか使うことができないので、使いすぎを防ぐ効果もあります。

逆に、デメリットは記録が残らないことです。レシートやメモなどが残っていないと、何にいくら使ったかを思い出すのが大変になり、家計簿をつけるのは難しくなります。

現金派の人は、先に使う額を決める方法がよいでしょう。

毎月または毎週に使う金額を決めて、決めた金額だけ銀行から現金を引き出します。その期間は手元にある現金だけでやりくりをします。用途別に袋に分けて管理する「袋分け」も有効ですね。

注意は、銀行やコンビニのATMでこまめに引き出さないこと。足りなくなったからと追加で引き出すと、せっかく決めた金額が守れなくなりますよ

■キャッシュレス派は、アプリ管理がポイント

キャッシュレスは、使えるお店がかなり増えてきました。クレジットカードや電子マネー、スマホ決済など、さまざまな種類の決済方法があります。

キャッシュレスのメリットは、使った日やお店、金額などの内容が自動的に記録されることです。スマホやWEBで利用明細をあとから確認することができる点が、現金にはないメリットです。

逆にキャッシュレスのデメリットは、これまでいくら使ったかがすぐには分からない点です。ただ使うだけだと、チャージ残高がすぐに0になったり、カード引き落としのお知らせを見て慌てたりすることになりかねません。

キャッスレス派の人は、家計簿アプリを利用するとよいでしょう。

家計簿アプリをスマホに入れて、クレジットカードや電子マネーの情報と連携するようにすれば、使った記録を見ることができます。また、複数のカードなどがあっても自動的に集計してくれます。

家計簿アプリを確認すると、どれぐらい使っているか簡単に知ることができるでしょう。こまめに確認するのがポイントです。

ただし、家計簿アプリは現金払いの管理は苦手です。こまめに手動で入力する必要があるので、現金払いが必要な分は現金派の方法を併用しましょう。

■まとめ

・現金派は、使う金額を決めて、その範囲で使うようにしましょう。
・足りないからとATMで引き出すのは避けて、決めた金額を守りましょう。
・キャッシュレス派は、利用状況が把握できる家計簿アプリを利用しよう。
・家計簿アプリをこまめにチェックして、定期的に振り返りをしましょう。

ぜひ参考にして下さい。それではまた。

 

※コラムの内容は執筆当時の情報によります。

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