エッセイ

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第79回

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2024年8月1日

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第79回

◆家計を把握しやすくするための「ひと工夫」

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えします。

家計管理をするのに、家計簿をつけたり、家計簿アプリで確認したりしている人も多いと思います。
家計管理でよくある悩みとして「月によって支出の上下が激しくて平均額が分からない」があります。

家計の把握しやすくするためのひと工夫を紹介します。

■支出の種類によって使うサイクルが違う

家計簿で支出をどのように分類していますか?

一般的なのは、食料や日用品、通信費、交通費など使った目的別に分類するパターンです。何にどれぐらいお金を使っているのかを確認するのに便利な方法です。

しかし、中にはお盆やお正月の帰省やレジャーなど、時々発生する支出があります。あるいは家具や家電の買い換えなど、数年に1回発生する支出などもあります。

支出のサイクルが違うものを一緒に合計してしまうと、先に挙げた「月によって支出の上下が激しくなる」ように見えてしまうのです。

■支出を頻度別に分類する工夫

支出を頻度別に分けると次の3つになります。
・毎月の支出
・特別な支出(年に数回のイベント的な支出)
・大型支出(数年に1回、単発的に発生する支出)

「毎月の支出」は、食品や日用品など普段のお買い物、光熱費や通信費、家賃など毎月決まった支出です。生活パターンが大きく変わらなければ、毎月ほぼ同じような金額になります。

「特別な支出」は、帰省や旅行、レジャー、誕生祝いなど特定の月に発生することが多い支出です。その他、子どもの塾の講習代や年払いの保険料、税金などがあります。ご家庭によりますが、毎年同じぐらいの金額になることが多いです。

「大型支出」は、家具や家電の買い換え、家の修繕費など、頻度は少ないものの、金額が大きい支出です。家電の故障などで突発的に発生することもあります。

家計で月の変動の上下が大きくなる主な原因は「特別な支出」です。家計簿をつけている人は、今回紹介した頻度別の分類をして、それぞれの支出額を確認してください。

「毎月の支出」が大きく変わっていないことをチェックしましょう。最近は物価上昇で増えているケースも多いものの、年々増えているようであれば理由を考えて、節約などの対策を考えるとよいでしょう。

年間の支出を把握するには「特別な支出」の合計を知っておくことも大切です。また、特別な支出にどのように備えるか、毎月積み立てるか、ボーナスを充てるか、についても考えておきましょう。

ぜひ参考にしてください。それではまた。

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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和

会社員時代にファイナンシャルプランナー(FP)の職業に出会う。
充実した人生を生きるには各人がお金に関する知識を持つことが重要と思い資格を取得し、その後事務所を開業。
三鷹市を中心に活動し、親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けている。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員

ホームページ https://mitaka-fp.jp/

 

※コラムの内容は執筆当時の情報によります。

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