エッセイ

教えて!伊達さん ~お金にまつわるお話~ 第14回

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2022年4月5日

教えて!伊達さん~お金にまつわるお話~ 第14回   <2017年10月号>

◆子どもの教育費にいくらかかるの?(私立高校進学編)

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。

前回は公立学校を中心にした進学コースで教育費が「いつ」「いくら」必要かを学年を順に追って確認しました。今月は私立高校に進学するコースについても同じように確認したいと思います。

首都圏では地方と違い公立高校の受験レベルが高く、公立高校は誰でも入れるわけではありません。また学校の雰囲気などで私立高校を選ぶ場合もあるでしょう。次のように、高校から私立に進学するケースを考えてみます。
・小学校:公立
・中学校:公立
・高等学校:私立
・大学:私立文系

グラフ1

表は各学年で1年間にかかる費用を万円単位で表しており、それぞれの数字はこれまでのコラムで紹介してきた全国調査の平均値です。学習費には習い事や補習塾の費用も含まれていると考えてください。なお、子育てに必要な食費や日用品費はここには含まれていません。

以前にもご紹介しましたが私立高校に通う場合、学費として年額100万円、月約8万円が必要になります。この金額には一般的な学習塾代も含まれています。一番お金がかかるのは大学の時期に変わりはありませんが、私立高校に通っている期間は高校の学費で家計が精一杯になることも多いようです。

今回は対応方法で色分けをしてみました。
・高校までの学習費と大学生活費は日々の家計から支出する(最大で年間50~120万円)
・大学の学費(入学費含む)、受験料は事前に積み立てて準備する(合計で約430万円)

事前に積み立てて準備するには毎月いくら積み立てればよいのでしょうか?

グラフ2

公立の場合と違って、積み立てる期間が最大15年間と3年短くなっています。そのため、生まれてすぐ始める場合は月2.5万円で済みますが、中学に入ってから慌てて始めても積み立て不足になるケースが生じます。その場合は、奨学金という選択肢も考えなければならないでしょう。

公立高校に進学すると思って、大学の学費を18年間で積み立てて準備するつもりだったのに・・・という場合があるかもしれません。その場合は、積み立て不足になる72万円を大学の期間で負担することになりますので、大学の4年間は毎年18万円ずつ負担が増えることになります。

教育費のことを慎重に考えるならば、準備期間を15年間に設定すると良いですね。もし公立高校に進学した場合は大学の学費の準備は終わっていますので、余裕ができた分は住宅ローンの繰上返済や自分たちの老後資金の準備にあてると良いわけです。

上に示した金額は子ども一人当たりです。お子さんが2人、3人といらっしゃる場合は、その分多く必要になりますのでご注意ください。ぜひ参考にして下さい。それではまた。

 

※コラム内容は執筆当時の情報によります。

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