エッセイ
無宿渡世母がゆく 子育てコンビニ編 61

2025年5月17日
無宿渡世母がゆく 子育てコンビニ編 61
―大五郎、オタク道をゆく「普通」の日々―
水無田気流
わが一子大五郎(仮名)、現在17歳。春休みに入り、趣味に没頭している。すっかり文化部系男子に育ってしまった……。1人でふらふら「散歩」に出ているので、今日は何をしてきたのかと聞いたら、「秋葉原に行って戦車(旧ソ連のナンタラというらしいが覚えられなかった……)のプラモを買って富士そばでカツ丼を食べてきた」「アニメジャパンに出展している友達がいたので見に行った」等、オタ活話しか聞かない。
思うに、これまでいろいろとスポーツを習わせたりもした。幼稚園児のころはサッカースクールに通わせてみたし、空手(仲の良い友達につられてだが)は小学校高学年まで、水泳は中学2年生まで習っていた。中学生でバッティングセンター通いが趣味になり、毎日毎日お小遣いを使い果たしていたのと、野球を習ってみたいと言い出したのでバッティングセンターでやっているスクールにも通わせてみた。
でも結局、高校で所属しているのは、文芸部と美術部と将棋部である。文芸部ではこの春お題「ラブコメ」で小説を書いたり、美術部の仲の良い先輩に自分が作曲したボカロ曲にイラストを描いてもらってネットにアップしたりしているようである。将棋部は友達に頼まれての「名義貸し」だという。なんでも将棋部で麻雀が流行り、それが先生に見つかって注意されたら、本格的に将棋好きな友達1人を残して全員が「麻雀ができないなら将棋部をやめてやる!」といなくなり、頼まれて籍を置いたら自動的に副主将になったと言っていた。校則のゆるい高校なのだが、麻雀だけは禁止。先生からは「おまえらは麻雀をやると必ず賭けるようになるから」という雑な理由を申し渡されたが、歴代の先輩達のせいだと大五郎はぼやいていた。人間、高校生くらいになると、指向性はもはやゆるぎないのだろうか。このままオタク道を突き進む確率は、どれくらいなのだろうか……。
<続く>
コンビニ通信vol.73(2025年4月発行)掲載
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