2012年特集「続・こどものゴハン」タイトル 


 2010年2月号で、「子どものゴハン」について、取り上げ、メニューや素材、ベビーフードのことなど、ゴハンの中身についてまとめてみました。
「何を食べさせるか?」ということについても悩みますが、「どう食べさせるべきか?」ということにも悩みますよね・・・。今回は、「子育てコンビニひろば」などでも「悩んでいます〜(>.<)」というお話の多かった、主に、ゴハンの中身ではないところ〜食べ方など〜について、三鷹市総合保健センターの坂東文子さんにいろいろ質問してきましたよ!
2010年2月号の特集と合わせて、ゼヒ参考にしてみてくださいね〜!!



悩み1:食事にダラダラ1時間以上かかります

コンビニ  読者の方からの質問です「ダラダラ食べていて、食事の時間が1時間以上かかってしまいます。食べさせれば食べるので、ついつい食べさせてしまうのですが・・・」
坂東さん それぞれの子どもにそれぞれのペースがありますが、1時間はかけすぎですね(笑)。きっとお子さんももう他のことに意識がいってしまっているのではないでしょうか。お子さんが遊び食べになってしまっているとお母さんが感じたら、「ごちそうさまする?」などと声をかけて食事を終わらせてしまったほうがいいですね。
コンビニ でも、それだと量が少ないようで、気になって頑張っちゃうんですよね〜(汗)
坂東さん おなかが空いていたら食べますし、子どもによって食べられる量が違います。たくさん食べる子も、食べない子もいます。お子さんの様子を見てあげてください

悩み2:食べてくれません!

コンビニ  ゼンゼン食べてくれないときは、どうすればいいですか?
坂東さん せっかく作ったのにガッカリしちゃいますよね。食べないときも、「食べないの?」「片づけちゃうよ?」「ごちそうさまにしていい?」など声かけをしてあげることは、離乳食の時期でも大切です。
食べてくれないとき、お母さんは心配して「何か食べさせなくては」と思ってしまいがちなのですが、食事の時間でないときに食べさせてしまうと、次の食事の時間にはまたおなかが空いていなくて食べられない、ということになってしまいます。だいたい3〜4時間は何も食べさせない(おっぱいも)ことも大切です。生活のリズムをつくる、ということですね。
コンビニ とにかく食べればいい、というのではなく、生活(食事)のリズムを教えてあげるということも大切なんですね!
坂東さん そうですね。1歳半健診のときに一番多い相談が「食べない」ということなのですが、お話を聞いていると、お母さんが心配でおっぱいをあげてしまう→食べない→おっぱいをあげてしまう、となってしまっている場合も多いんですね。卒乳したり動きが活発になったりして生活リズムがついてくると自然に食べるようになってきますよ。

悩み3:嫌いなものはどこまで頑張ればいいのでしょう?

コンビニ 次の質問は好き嫌いについてです。「いろいろなものを食べさせないと、将来好き嫌いのある子になる・・・と言われ、なだめたりほめたりしながら、かなり(無理に(^^;)頑張って食べさせていますが、どの程度頑張ればよいでしょうか?」
坂東さん 大人でも嫌いなものはありますよね(笑)。無理に(頑張って)食べさせても、将来嫌いなものが全くない、ということはないと思うのですが、この時期の「好き嫌い」というのは、大人とは違って、その食べ物の味が嫌いというより「食べにくい」とか「香りがきつい」「慣れていない」というような理由が大きいのです。ですから、成長の過程で食べられるようになることもあります。形を変えるなど、出し方の工夫をするのもいいですね。
それでもなかなか食べられないということがありますが、大切なのは、「テーブルに出す」ということです。
子どもが食べないから出さない、というのではなく、まず食卓に出し大人も一緒に食べる。そして、無理のない範囲で「食べてみようか?」など、ちょっと勧めてみてください。
そんなに頑張らなくても、いろいろな機会、たとえば友だちと一緒のときやおじいちゃんおばあちゃんの家などで、勢いで食べられるようになったりすることもありますよ!
コンビニ 無理に食べさせよう!と頑張らなくてもいいんですね〜!私は、幼稚園のお弁当なんかに嫌いなものをいれるべきかやめるべきか悩んだりもしたのですが、そのへんはどうでしょう?
坂東さん 「お友だちと一緒だと勢いで食べられる」ということは確かにありますが、幼稚園に入ったばかりだと、まずは生活が慣れることが大切ですよね。入園などで環境が変わったとき(4月)はまずは好きなものをたくさん入れて、「食べられた」ということを褒めてあげてください。そして、食べられるようになってから、少しずつ苦手なものを入れてみる、というふうにしていきましょう。
また、3歳ぐらいになったら、野菜を一緒に洗うなどのお手伝いをすると、食べられるようになったりする場合もあります。

悩み4:箸に興味を持っているのですが、正しい使い方はいつ教えればいいのでしょう

コンビニ 箸の使い方を教えると、食事の時間が楽しくなくなって逆にお箸が使いたくなくなってしまうのではないか?」という心配の質問です。
坂東さん そうですね、鉛筆がちゃんと使えないと箸が使えない、と言われていて、鉛筆がちゃんと持てるのは小学生ぐらいとも言われています。ですから、そんなにあせらなくてもいいと思いますが、気になるようだったら、ちょっと声をかけてみるぐらいの気持ちでいいのではないでしょうか。そして、食事以外のときに、鉛筆を持つ練習などをしてみるのもいいと思います。
コンビニ 本日はお忙しいところありがとうございました!

写真   今回は、三鷹市総合保健センターの管理栄養士・坂東文子さんにお話をうかがいました。
食べる量にも時間にも子どものペースがあり、子どもなりの成長があるということ、それから、大人の役割は、生活のリズムをつけること、声をかけて一緒に食べることということなど、たくさん教えていただきました。
子どもの食について考えることは大切ですが、「離乳食をきっかけに親の食事も見直す」ということも大切だそうです。

親になるまでは、自分の食事についてはついつい後回しになってしまいがちですし、仕事をしていると生活も夜型になってしまいます。でも、「子ども」というものは昼に活動するものなので、それにできる限り合わせてあげたいとおっしゃっていました。出産前でも、自分の生活について見直してみるといいですね!

三鷹市総合保健センターでは、0カ月〜4歳未満対象の「乳幼児健康相談」があります。
乳児健康相談日には、<保健><助産師><栄養><歯科>の相談ができます。
予約は必要ありません。また、妊婦さんも相談できます。
詳しくは市のホームページをご覧ください。 

***取材を終えて***
現在3歳の娘がおりますが、お話をお伺いして離乳食に悩んでいた時期を
思い出しました。食が細く、お粥もほとんど食べませんでしたが、
今はお握り大好きになりました。
野菜も苦手なものが多いですが、食卓に上って大人がおいしそうに
食べていれば、いずれ食べるようになるとお聞きして、あまり神経質になりすぎず、
今まで同様おいしくばくばく食べようと思います!
A.N
子どもの力を信じることが大切なんだな〜と思いました。
そして、まずは親の食事をちゃんとすること!
頑張るところがあるとすれば、それは子どものことというより自分のことだと
、しみじみ思いました・・・。


CON
 

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