アロマで一般に言われているラベンダーというのは、@の真正ラベ |
ンダーです。(第2回のコラムで取り上げたラベンダーもこれ) |
この精油は抗菌・抗ウイルス作用、抗炎症作用、鎮静・リラックス作用 |
があります。 |
スキンケアはもちろん、呼吸器系、筋肉、循環器系、消化器系、生殖 |
器系のトラブルにも効果があり、安全性も高いため幼児にも用いるこ |
とが出来る、いわば万能の精油といえます。 |
真正ラベンダー
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Aのスパイクラベンダーも、同じく抗菌・抗ウイルス作用や鎮静作用 |
などがありますが、真正ラベンダーに比べるとやや刺激の強い精油に |
なります。乳幼児や妊産婦への取り扱いには注意が必要になりますが、 |
抗菌作用が強く、瘢痕形成作用があるケトン類という成分をある程度含 |
んでいる為、火傷には真正ラベンダーより効果的といわれています。 |
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Bのフレンチラベンダーは、粘液溶解作用、脂肪溶解作用がある成分 |
を多く含んでいるため、蓄膿症、中耳炎、痩身に効果的な精油です。 |
でもこの精油は神経毒性のある成分をかなりの割合で含んでいる為、 |
取り扱いには注意が必要です。ラベンダーは原液でも塗布できると言 |
われていますが、この精油は原液での使用は厳禁です。 |
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最後のCのラバンジンですが、これは@の真正ラベンダーとAのスパイ |
クラベンダーの交配種です。ラバンジンは真正ラベンダーといくつかの面で |
同じ用途に使用されたりしますが、人をリラックスさせる効果は真正ラベン |
ダーよりもはるかに弱いといわれています。ラバンジンは真正ラベンダーや |
スパイクラベンダーよりも丈夫な植物で、精油の収穫量も多いため、ラベン |
ダー精油として販売されたりもしているので注意が必要です。 |
ラバンジン
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このようにラベンダーだけでも、いくつか種類があり、その成分も違うため、 |
目的に応じて使い分けることができます。日常的に使用するには、真正ラ |
ベンダーだけでも十分だと思います。 |