アロマテラピーサロン Lormarin(ルールマラン) 主宰のsakiさんによるアロマコラムです。


第10回 ラベンダーの魅力ー2

ラベンダーの素晴らしさについては第2回のコラムでも取り上げました。
今回は、もう少し詳しくラベンダーの種類についてお話したいと思います。
ラベンダーには沢山の種類があり、それぞれ香りや成分内容、作用が全く
違うものがあります。市販されている精油でも代表的なもので次の4種類
があります。

通称名 学名
@ 真正ラベンダー 
または
トゥルーラベンダー
Lavandula angustifolia
(ラワンドゥラ・アングスティフォリア)
 Lavandul officinalis
(ラワンドゥラ・オフィキナリス)
A スパイクラベンダー Lavandula spica
(ラワンドゥラ・スピカ)
Lavandula latifolia
(ラワンドゥラ・ラティフォリア)
B フレンチラベンダー Lavandula stoecas
(ラワンドゥラ・ストエカス)
C ラバンジン Lavandula flagrans
(ラワンドゥラ・フラグランス)
Lavandula hybrida
(ラワンドゥラ・ヒブリダ)
アロマで一般に言われているラベンダーというのは、@の真正ラベ
ンダーです。(第2回のコラムで取り上げたラベンダーもこれ)
この精油は抗菌・抗ウイルス作用、抗炎症作用、鎮静・リラックス作用
があります。
スキンケアはもちろん、呼吸器系、筋肉、循環器系、消化器系、生殖
器系のトラブルにも効果があり、安全性も高いため幼児にも用いるこ
とが出来る、いわば万能の精油といえます。

真正ラベンダー

Aのスパイクラベンダーも、同じく抗菌・抗ウイルス作用や鎮静作用
などがありますが、真正ラベンダーに比べるとやや刺激の強い精油に
なります。乳幼児や妊産婦への取り扱いには注意が必要になりますが、
抗菌作用が強く、瘢痕形成作用があるケトン類という成分をある程度含
んでいる為、火傷には真正ラベンダーより効果的といわれています。

Bのフレンチラベンダーは、粘液溶解作用、脂肪溶解作用がある成分
を多く含んでいるため、蓄膿症、中耳炎、痩身に効果的な精油です。
でもこの精油は神経毒性のある成分をかなりの割合で含んでいる為、
取り扱いには注意が必要です。ラベンダーは原液でも塗布できると言
われていますが、この精油は原液での使用は厳禁です。

 
最後のCのラバンジンですが、これは@の真正ラベンダーとAのスパイ
クラベンダーの交配種です。ラバンジンは真正ラベンダーといくつかの面で
同じ用途に使用されたりしますが、人をリラックスさせる効果は真正ラベン
ダーよりもはるかに弱いといわれています。ラバンジンは真正ラベンダーや
スパイクラベンダーよりも丈夫な植物で、精油の収穫量も多いため、ラベン
ダー精油として販売されたりもしているので注意が必要です。

ラバンジン

このようにラベンダーだけでも、いくつか種類があり、その成分も違うため、
目的に応じて使い分けることができます。日常的に使用するには、真正ラ
ベンダーだけでも十分だと思います。

これらの写真はボタニックガーデンというサイトからもご覧いただけます。

でも、よりアロマを楽しみたい場合は、いくつかのラベンダーを使い分ける
のもよいでしょう。その時に注意して頂きたいのはラテン語で書かれた学
名です。学名とは、植物の世界共通の名前で、各品種で異なる学名を
持っていますので、精油を選ぶ時にも重要です。
この学名を一つ一つ覚える必要などありませんが、ラバンジンをラベンダ
ーとして売っている精油もあるのです。学名がきちんと表記されている
精油は比較的信頼度が高いものです。
ですから、もし目的に応じて精油を選びたい場合は、お店の人に学名を
確認してから購入するようにすると良いと思います。
学名はちょっと難しく、なかなか頭に入ってきませんが、例えば、真正ラ
ベンダーのangustifolia(アングスティフォリア)は「細葉の」とか、officinalis
(オフィキナリス)は「薬用の」などという意味があるのです。その意味を
知ると、ちょっと植物の特徴との関連がわかり、難しいラテン語も楽しく覚
えられるかもしれません。


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