その1 〜どこへ行く?〜

 日本人たるもの、寒さが増してくると温泉に入りたくなります。そんな日本人のお子たちはいつから温泉に入れるのだろう?乳児はよくないと聞いたこともありました。でも・・・長湯をさせないようにして、湯船から出たあとに体にお湯をかけて流してあげれば大丈夫なのでは??と思って出かけることにしました。草津などの熱い温泉、しかも硫黄泉なんていうのはマズいかもしれませんが(本当は大好きな温泉ですが)、単純泉なら問題ない気がします。と、いうことで伊豆に行ってきました。

 私の友人が、家族(ダンナさま&一人息子くん(1歳2ヶ月))で1度出かけて大ファンになったというペンション南伊豆にあります。そこへ、合同1泊温泉旅行をすることになりました。子供次第のスケジュールなので現地集合にしましたが、車中では携帯メールで連絡をとりあって・・・一昔前は無線でしたよね?(古すぎ?)・・なつかしい。チェックインの15時には着きたいと思ってでかけましたが、渋滞に巻き込まれ暗くなってからの到着となってしまいました。でも、やっと着いた〜と疲れきって見上げたペンションは、想像以上にステキでふと肩の力が抜けました。「ペンション」という響きにはラブリーなイメージがあったのですが、すっきりとしたモダンな建物で、玄関までのスロープ(バリアフリーにしてある)も美しい!!楽しい夜になりそうだ、と思いました。・・・温泉の楽しみってなんだろう?お風呂でリラックス、おいしい食事、自然を満喫、でしょうか。そして大事なのが、宿の快適さ、ですよね。

 最近は、子供連れにあたたかい配慮をしてくださる宿泊施設が増えました。なかには子連れファミリー専用のお宿もあります。今回泊まったペンションも乳幼児大歓迎で、調乳ポットおねしょシーツベビーモニター等のグッズを借りることもできますし、お部屋の中の頭をぶつけたら痛そうな角っこにはすべてクッションガードが付けられていたり、お風呂の脱衣所と洗い場に子供の着替えに便利なマットも置かれていたり、安心してくつろげる工夫があちこちにありました。ホテルでお仕事をしていたというオーナーさんと元保育士の奥様の、やさしくあたたかいおもてなしも心地よかったです。でも私が何より嬉しかったのは、子連れ向けの宿でありながら、海の近くの別荘地内にあって静かで美しい環境で、施設内にはキャラクターものがほとんどなくて、大人も落ち着ける場所だったことです。まだ子供もキャラクターを喜ぶ年齢でない今のうちに(?)、こういう宿でゆったりするのはいいなあと思いました。

つづく・・・
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2005年2月号



その2 〜いい湯とおいしいごはん〜

朝食のテーブル。

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 ペンションにはお楽しみのお風呂はふたつ(露天もあり!)あって、どちらも24時間入浴可能の貸切風呂でした。私たちは、到着後ファミリーごとにゆっくりお風呂にはいって、夜中、子供を寝かしつけたあとダンナ衆に見張りを任せ、女同士のんびり温泉を堪能しました。こんなにゆっくりお風呂にはいるなんて、まなみが生まれてから初めてでした。

 赤ちゃん連れ温泉旅行は、温泉に赤ちゃんを入れることが目的ではなくて温泉を楽しむために旅行をする、というふうに思いたいです。温泉といっても、健康ランドや、ホテル、旅館、今回のようなペンションとかプチホテルのような宿等、いろいろありますよね。小さなお子様はご遠慮ください、というところもありますから、行ってみたい宿があっても子供連れでいいかどうか前もって聞いたほうがいいです。行ってからトラブルになるのは嫌ですし・・。私は赤ちゃんと温泉を楽しむなら、貸切風呂があるところがいいと思います。他のお客さんと一緒に入る大風呂で一人赤ちゃんを抱いて、なんてちょっとさみしい(話しかけていただいたりして交流はあるかもしれませんが)。自分は湯船につかりながら夫が子供を洗う姿を見るほうが、幸せだし楽しいし優越感にも浸れるし(?)。大きいお風呂はもちろん好きだし、三世代旅行とか一緒に女風呂に入れる人がいたら大風呂も楽しいのですけれど、周りに他のお客さんがいると、お風呂の中で粗相をしたらどうしようとか、泣いたらどうしようとか心配ごとも増えます。あ、粗相は貸切でも心配ですけどね!

 お楽しみの二つ目は食事ですよね!!ペンションのお食事は夜も朝もとてもおいしく大満足でしたが、何より子供の離乳食がすばらしかった!私は最近、一日中「食べること」ばかり考えているような日々で、少し気が滅入っていました。自分は何を食べようか、夫に何を作ろうか、そして離乳食は???と。もともと料理があまり好きではないせいもあってユウウツな思いばかりが増し、加えてまなみは少食なので、さらにいろいろとうまくいかずに、「こんなんでいいのか?」と頭を抱えていたところでした。

 元保育士の奥様が丁寧に作ってくださる離乳食は夜も朝も月齢に合わせて8品も!そしてとってもおいしかった!上の写真は朝食のテーブルで、左側が我が家の席です。夜も朝も、娘はとってもよく食べました(いつもよりおいしいぞー!と思ったか)。そして、私は娘が食べられる量や種類がわかって、メニューもとても参考になったし、娘は娘で食べることの意味とか楽しさがわかったみたいで、おかげさまで母子でひとつ壁を乗り越えられた気がします。帰ってきてから離乳食作りが少しだけ楽しくなりました。子供の食事も心配することなく一緒に気兼ねなくおいしいものをおいしく食べられて、こんなに幸せなことってないですね。
キッズルームのパパたち  それから、ダイニングの横にはキッズルームがあって、ガラス越しに子供の様子を見ながら食べることができるのもうれしかったです。左の写真は食べることに飽きてしまった幼子たちを遊ばせる父たちです。母たちは・・食べています。
 2日目は朝食のあと車を連ねて近くの海に散歩に行き、ランチをして帰りました。伊豆も南のほうは南国ムードも漂っているし、海や砂浜もキレイだし、素敵なレストランも多く、楽しいところです。ただ、長いドライブになってしまうのが難点かなあ。

 2月の終わりにはママ友+赤ちゃん数組で日帰り温泉旅行を企画中。ホテルの日帰りプランを使って行く予定です。3月には添乗員仲間で子連れスパ満喫旅行をしてきます。また機会があったらご報告します!みなさんも、寒いからこそ温泉であったまりましょう!
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2005年2月号


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