テレビで有名な先生の講演とあって、当日は大勢の参加者で大変な賑わいでした。 私自身も以前から食育に関してはとても興味があったので気合を入れてメモを取りました。 まず先生の提唱する食育とは・・・・ 日本の教育の三本柱である「知育」「徳育」「体育」に「食育」を幼い頃から家庭や学校教育の中で教える必要があるそうです。 そしてこの「食育」に関しては小学校一年生までに教育しないと間に合わず、さらに10歳までに食生活をきちんとしておかないと一生乱れたままになってしまうのだそうです。 先生は「食育」を3つのポイントに分けてお話してくださいました。 その1「どんな食べ物が安全か、または危険かを知ること」
そして「どのように食べるかが大切である」としています。最近の傾向としては下記のようなことがあげられるそうです。
その2「食べるときのマナーについて」 ・ 最近の子供の半数が箸を正しく持てないが、箸を正しく持てるように家庭での躾が必要である。 その3「環境問題(エコロジー)について」 ・ 食料の自給率(カロリーベース)の低下が問題である。 40年前が70%、現在は40%でこれは世界に類をみない低さである。 ・ 再利用(リサイクル)の意識改革 ・ 日本はヨーロッパ諸国の2倍の残飯を出している。 |
服部先生の考える食育とは、下記の崩れを食べ物を通じて立て直す運動である。 ・ 幼稚園の教育の最終目標「他人の物をとらない、人と他人の区別をつける」 ・ 小学校の教育の最終目標「協調性を育む」 ・ 中学校の教育の最終目標「社会性を育む」(個人、家族、地域、日本、世界) ・ 高校の教育の最終目標「志を育む」 ・ 大学の教育の最終目標「スキル、使命感を育む」 実際は社会人に挨拶からの躾を教育しているのが現状である。 食育とは「食を通じた人間関係」を築くことである。 |
食育というものが子供が産まれたその日から始まっている(母乳育児という意味で)ということを知りました。 そして便利になったかのように思われる外食や加工食品が、子供の体にどんな影響を与えてしまっているかということを知り、母親の手作りご飯の大切さを実感しました。 キレない子供に育てるためには「母親を尊敬の対象」にするように背中を見せることが大事なのだそうです。 母親のぬくもりが子どもの情操感情を育てるということなので、愛情をこめた美味しいご飯をたくさん食べさせてあげたいと思いました。 |
reported by akko
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2004年11月号