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松居和さんが、ホームスタート・みたかのフォローアップ研修に!

2025年3月31日
雪が降ったり、夏日だったりと、目まぐるしい気候の3月でしたが、次々に花が咲き、春がやってきましたね。
今年のNPOの活動予定は、すべて終了。
8年前から始めたホームスタートは、順調に利用者が増え、市内に定着してきています。
ホームスタートのビジターさん向けの研修を毎年行うのですが、今年は不思議なご縁から、「ママがいい!~母子分離に拍車をかける保育政策のゆくえ」を書かれた松居和さんに来ていただくことが出来ました。
「ママがいい!」に出会ったとき、ちょうど3人の孫のうち2人が2~3歳。身近に0歳から3歳の子どもを見たり一緒に生活したりする機会があったので、興味深く読み進めました。現在の11時間保育を標準とする制度の流れや、それによって、1日に何人もの保育士と関わるようになる子どもの状況、いつでも預けられるのは良いことだけど、子どもにとってはどうなの?と考えてしまいました。
わたしは、産後3カ月で仕事復帰をしたものの、ワンオペ状態で仕事を続けることが難しいとわかり、色々悩んだ末、退職し専業主婦になりました。子どもを産んでも当たり前に仕事ができると思って、保育所の手配など万端整えたつもりだったわたしには、これは大きな挫折でした。
それから、30年以上が経ち、子ども子育て支援法などという法律が出来、「子育て支援」という言葉も定着しました。幼稚園より保育園に通う子どもが多くなり、子育てを夫婦でうまく分担してやっているご家庭も増え、週末パパだけで子どもをみている風景も普通になってきました。母親の置かれている状況はずいぶん良くなってきたと感じています。
まだまだ、ワンオペに悩むママもいますが、流れとしてはこれで良いのだと思っていた矢先でしたので、長時間の預かりの影響について、預けられる子どもの立場からの考察は、新鮮でした。
松居さんは、日本のだいぶ先を行くアメリカやヨーロッパの例を挙げて、このままいくと欧米のように、シングルマザーが増え、父親不在の家庭が増え、社会問題も深刻になるだろうと話されます。先進国のなかでも日本の家庭にはまだ父親がいると。
確かに、周りには離婚が多く、シングルマザーが増えています。母親に家庭に戻れという事ではなく、子ども、特に0歳から3歳の子どものすばらしさを認識し、社会で大切に育ててほしいというのが、松居さんの願いです。
ホームスタートの活動で、新生児に近い赤ちゃんのいるご家庭を訪問することが多々ありますが、抱っこさせてもらった時、何とも言えないパワーを感じます。あやすとニコニコ笑う赤ちゃんの存在は、周りの人を笑顔にし、元気にし、幸せにしてくれます。
”仕事と子育ての両立?!”これは、やはり答えのない永遠のテーマなのだと思いました。
様々な家庭があり、置かれている親子の状況も全部違いますが、それぞれが、自分で何を「幸せのものさし」として考えるのかで、決めていくことなのでしょう。
この研修を企画してから、先生のご著書を読み、You-Tubeチャンネルも視聴し準備しました。
当日は、資料も充実し、お話は1時間半の中に、これらすべてが網羅されていました。
人類の歴史という縦軸から世界の子育て事情という横軸、宇宙にまで話がいくスケールの大きな講演になりました。
You-TubeがCDとするならば、まるでライブに行ったような感覚で、力強い生の味わいでした。
松居先生、良い学びの時間をありがとうございました。
ホームスタートは、妊娠期から就学前までのお子さんが一人でもいるご家庭に伺います。
赤ちゃんや小さな子どもが大好きなビジターさんばかりです。
ちょっとお困りごとのあるご家庭に行くのですが、お子さんと遊んだり、ママと(時にはパパも)お話しすることで、ママも自信を取り戻し笑顔になります。そして、ビジターさんも子育て家庭からエネルギーをもらっているようです。
子どもの力は素晴らしい!
明日は、4月1日。
年度が変わり、入園、入学など新しいスタートを迎えるご家庭も多いかと思います。
今年は、事務所の窓から見えるさくらも、去年(枝を切られた)よりはましな状況で、今週中が見ごろでしょう。
最近は、ふらっと事務所におしゃべりしに来る方々も増えていますよ♪
お花見がてら、お立ち寄りくださいね(^^♪
by kobayashi