第ニ回近視 今回のテーマは 毎日私が診療で 説明に苦労している まさに、そのものです!!。 |
近視は現在の医学では、予防したり進行を止めることはできません。 ですので、食事や生活習慣を小さい時からどんなに注意しても、残念ながら近視の予防はできないのです。 暗い所で本を読まないようにしたり、テレビやゲームを長時間 しないようにする事は生活習慣としては大切なことですが、直接近視とは関係ありません。 まれに、長時間近くの物ばかり見る事によって、遠くの物がぼやける状態(いわゆる仮性近視)は点眼で治療できますが、この状態はホントにまれなことです。 多くの場合成長に伴い徐々に近視は進行します。進行の時期やスピードは個人差があり、成長してみないとわからないものです。 ここで問題となるのは、お母さん方が、自分の子供にメガネをかけさせたくないと考える事です。たしかにメガネは煩わしいし、不便な場合もありますが、「こんなに小さいのにメガネをかけるのはかわいそう」と考えるのではなく、「こんなに見えないのにメガネをかけさせないのはもっとかわいそう」と考えてほしいと思います。 私の場合は近視の子供は近くの物ははっきり見えますから、小学校低学年では0.1以下の強い近視以外はメガネはすすめていません。 メガネをかけても近視が進むわけではなく、反対にかけないと近視が予防できるわけでもありません。 眼の運動をしたり、視力回復センターなどに通わずに、メガネとうまくつきあっていってほしいと私は願っています。 |
2003年10月号
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