☆我が家の取り組み☆
1.「栄養信号トリオ」を覚えよう

 栄養のバランスを考える場合、「食品群に分類して考える」方法があります。分類は3つであったり4つであったり、6つであったり、13群に分けられているものもあります。「食育」教育の第一人者吉田隆子先生は、独自に「※1四色のお皿」をそろえることを提唱していらっしゃいます。

 我が家では、この中から、イチバン覚えやすく、私自身も常に頭の中で利用しているの「3つの食品群」という考え方をもとに「※2栄養信号トリオ」を作成しました。


「栄養信号トリオ」を教える前に・・・

 我が家では、まず、からだの中を食べ物がどう流れていくのかを話しました。「どうしてお腹がぐぅぅとなるの?」「うんちはどうして出るの?」と聞かれたのがきっかけでした。「やさしいからだのえほん」という絵本の中に「2.うんちはどうしてでるの?」というタイトルのお話がありました。これを、当時3歳だった長男に、分かりやすい表現にアレンジしながら、何度も一緒に読みました。

繰り返し読むうちに、
えいようをからだの中に入れてあげることが大切(大きくなる!風邪バイキンをやっつける!)
よくかまないで食べると胃袋の中の小人さんが困ってしまう(消化不良)
うんちが出たいと思ったら、出してあげないと腸の中の小人さんが困ってしまう


この3点は理解できたようです。言葉としては「いぶくろ・ちょう・えいよう」という言葉は覚えていました。



「栄養信号トリオ」とは?

食品を黄・赤・緑の3つのグループに分け、同じ配色の信号機に見立て、オリジナルで作りました。本当は、毎日の食事で3色そろえられたかをシールでチェックするシートも作ったのですが、毎日コツコツシールを貼ることをあまり好まない子でしたので、それはいまだにパソコンの中で眠っています。


「栄養信号トリオ」を貼り出したきっかけ

 長男が4歳になったばかりの頃、お菓子が大好きで、お菓子ばかり食べて、ご飯は残してしまうという日が数日続きました。「ご飯なんて大嫌い。お菓子だけ食べたいんだもん!!」という言葉にプチッと切れ、子供の手を引いて、保存してあったパソコンからリーフレットをプリントアウトし、各グループにどんな食品・料理が属するのか、それぞれどんな役割があるのかをこんこんと説明しました。そして、お菓子だけでは大きくなれないことを訴えました。その後、「お菓子はえいようにならないんだよね」と言うことが時々。少し欲求をセーブできるようになった気がします。
 現在も、冷蔵庫にずっと貼ってあります。でも、私から、信号トリオの話をすることはほとんどありません。「このごはん(料理)は何グループさん?」と聞いてくることも、たま〜にありますが、ごくまれなこと。訴えたい気持ちをぐっとこらえて、自然に彼の視覚に浸透することを願っているのです。

※1 参考書籍 「やさしいからだのえほん」全5冊 金の星社刊
※2 参考URLhttp://www1.mhlw.go.jp/houdou/1203/h0323-1_a_11.html 
厚生労働省 「新しい食生活指針が出来ました」

こぼれ話
『食事途中で席を立ってしまった子供に食べさせるための試行錯誤』
・・・効果的な順にご紹介。
1. 男の子向け「クワガタはえさをちゃんと食べないとチビのまんま、あごも小さくて弱い成虫になるんだよ。○○もチビクワガタになっていいのかな〜?」・・・虫好きの長男に今イチバン効果的な一言!
2. 「お口さんだけ来て〜」と呼ぶ。意外と来る。
3. 「これで最後の一口!」と言って、呼ぶ。「ついでにこれも一口」「あ、これが本当に最後」といって2〜3口は食べさせられる。
4. 父親や兄弟が一緒に食べている場合「お父さん(or兄弟)はよく食べてかっこいいなぁ。じゃ、○○の分もあげちゃお!」といいつつ、父には大口を開けて、一口二口食べてもらう。そして、過剰にホメル。我が家では、弟バージョンの方が食いつきがいい。二人とも、競って口を開けて近寄ってくるからおもしろい♪
5. 栄養信号トリオを利用して「黄色クンが1人で寂しいって泣いてるよ」などと言ってみる。
6. 好きなものと引き換えにする。特に朝食べない場合に使う。夜、風呂上りにアイスを食べるのが大好きなので、「朝ご飯が食べられないのは夜にアイスを食べたせいだ。今日からアイスは抜きだね」と脅す。
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2004年11月号