☆我が家の取り組み☆


 日本人は、昔から、白いご飯に塩辛い漬物や味噌汁を組み合わせ、口の中で混ぜて食べる「口中調味」を行なってきました。日本独特の食文化だそうです。そういえば外国料理で、白いパスタやライスってあまり見かけない気がします。パンに何もつけずに食べると言うのもあまりない気がします。
塩分の濃さが気になるコンビニやファーストフードなどの食事ですが、口中調味を身につけていれば、身体に入ってくる塩分の総量はコントロールできる!そう考えて、離乳食の時代から、なるべく白いご飯を食卓にのせています。
しかし、実際には、納豆大好き!ふりかけ大好き!の息子達。口中調味を身につけるには、程遠い食べ方をしています。それでも、「いただきます」と手を合わせたその瞬間だけでも、テーブルに白いご飯が並び、食卓の定番は茶碗に白飯と記憶してもらえたら、いつの日か、口中調味のできる人になってくれるのでは…そんな淡い期待を込めて「1日1回は白いご飯を」心がけています。そして、面倒ですが、「納豆ちょーだい」「ふりかけちょーだい」と言われた時点で、立ち上がり、それらを取りにキッチンへ向かいます。

こぼれ話
「三角食べ」をすすめたい!
 口中調味にもつながることですが、「ご飯→おかず→汁物」など食卓に並ぶ料理を少しずつまんべんなく食べることを三角食べといいます。現代の日本人には、これとは対照的な「ばっかり食べ」が増えているのだそうです。
 我が子にもぜひ三角食べをすすめたいのですが、伝えやすいのはお弁当なので、幼稚園で話してくれたらいいなぁと思っています。
 親が言うと反発する子も、先生に言われると素直に受け入れたりするし、園から言われたというきっかけは、とても有効だと思うのです。
幼稚園や保育園での、食育への取り組みが進むことを願う毎日です。

おすすめレシピ@「なんちゃって♪ふりかけ」


どうしても「ふりかけ」が食べたい!と騒ぐ息子を静めるために編み出した究極な手作りふりかけ。
◇材料
味つきゴマ ・・・ 適量
青海苔 ・・・ 適量
◇作り方
ゴマと青海苔を小さな瓶に入れ、ふたをしてシェイク!出来上がり!! もちろん、そのままそれぞれをご飯にふりかけてもOK。

※ゴマは消化しにくいので、指でひねりつぶしながら入れると、香りも良くなり一石二鳥!
※小さい手ごろな瓶がない場合は、タッパーや深みのある小皿に入れて、スプーンなどで混ぜてもOK♪

参考URL http://goo.gaiax.com/home/hayashi_kei (myホームページより転用)




 とにかく「五感においしい記憶を残すこと」が、母の目標なので、キッチンへの出入りは、極力、自由にさせています。揚げ物などをしているときは、危ないのですが、ちょっと油がはねる位は経験の一つと考えて、油を頭からかぶらないように気をつけつつ、そばでのぞき込んだり、食材投入のお手伝いなどはやらせています。手の届くところにある炊飯器の蒸気は、二人とも熱さを体感済みです。
しかし、実を言えば、こうした危険への配慮をしつつ、子供とともにキッチンに立つことは、私にとっては容易なことではありません。特に夕飯支度のときともなれば、時間は迫る、作業は進まない、余計な仕事は増える。で、母のストレス大爆発!!!
今は、来るもの拒まず去るもの追わずの気持ちで、テレビの子供番組をつけ、注意をそらしつつ、お手伝い気分を味わえる方法を見つけました。

5歳児のin the kitchen
「定番お手伝いを常に用意しておく」

お手伝いしたい!と張り切ってこられても、手を出されたくない料理もありますよね。そこで、これならOK、母の作業の邪魔にもならないという定番お手伝い料理を決め、やらせるようにしています。定番食材と使用調理器具をご紹介します。

[1]にんじん・きゅうりとピーラー・myナイフ

→サラダやにんじんグラッセにします。

[2]こんぶ・煮干とミキサー

→粉だしを作ります。味噌汁や煮物のだしとして使います。随時、タッパーに補充。こんぶは粉というより粒のような感じになります。


[3]かつお節と削り器
→削り節を作ります。用途、保存法はAと同じ。

[4]マヨネーズ・牛乳とミニ泡だて器
→混ぜ合わせて、サラダのドレッシングとして使います。

[5]トマトと玉ねぎ・すりおろし器
→一緒に鍋で煮て、トマトケチャップを作ります。おすすめレシピA

「ひとつだけは無駄な作業も容認する」
→こんにゃくをmyナイフで切っているひとコマ。途中で、「洗わなくっちゃ!」と言って、大きなボウルを取り出し、水と氷を出して来ました。内心「邪魔!もったいない!」と怒り心頭なのですが、ぐっとこらえて黙認。お手伝い中には、無駄な動きも多く、苛立つことが多いですが、イチイチ怒っていると何も出来なくなってしまうし、楽しい雰囲気が台無しになってしまうので、一つだけ許す「無駄」を決め、妥協しています。
→長男のお手伝いで、急きょ追加された一品。こんにゃくとにんじんの煮物。


おすすめレシピA「なんちゃって♪ケチャップ」


healthyな本格料理を作るママさんのアイディアを拝借し、勝手に手抜きアレンジ!いいかげんな私でも作れる!ミキサーなしでも作れる!トマトソース風(?)自家製ケチャップです。 ミートソースやピザソースとしてもgood♪

◇材料
トマト ・・・ 5個くらいorトマトの水煮缶・・・1缶 /玉ねぎ ・・・ 1/2〜1個 / にんじん ・・・ 1/2本 / ニンニク ・・・ 2かけ / 
しょうが ・・・ 1かけ / 塩 ・・・ 小さじ1 / 砂糖 ・・・ 大さじ1 / 酢 ・・・ 小さじ1〜大さじ1
◇作り方
[1]トマト以外の材料(玉ねぎ、にんじん、ニンニク、しょうが)を、おろし金ですりおろし、鍋に入れて弱火で煮る。
[2]トマトはそのままおろし金で途中までおろし、種が出てきたところで、種を指でかき出す。(種は他の料理などでリサイクル♪)
再度、トマトはすりおろしていく。最終的には、皮と葉が残るので、それは捨てる。※皮についている実もこそぎ取る!
[3] [1]の鍋に、おろしたトマトを加え、塩、砂糖も加えてさらに煮込む。焦がさないように、時々、かき混ぜて!
[4]とろっとするくらいまでに詰めて、好みの濃度になったら火を止める。冷めたら酢を加えて出来上がり!

※本当は、鷹の爪(途中で取り出す)、ローリエ、イタリアンスパイスなども加えるのですが、手元になかったので省略しました。でも、これでも十分ケチャップの味に!感動しますよ!!
※※本家本元は、子育てコンビニでおなじみ「健康食でcafe気分♪」のあっこさんの本格ケチャップです。水煮缶で代用できることも、ご本人から教えていただきました。(参考URL http://www.mmcatv.co.jp/obento/obento_top.html我が家のお弁当大公開 第47回「手作りトマトケチャップでオムライス弁当」)

参考URL http://goo.gaiax.com/home/hayashi_kei (myホームページより転用)

2歳児のin the kitchen
「キッチンの一角にボクのスペースを確保する」

キッチンに立つと、なぜかまとわりつく2歳児。正直言って邪魔ですが、「食の記憶」を残すためにも、できることなら、近くにいて、料理のにおい・音・色・形を感じて欲しいと思い、子供が自由に使える空間を、狭いキッチンながら、無理やり確保しています。

使い方その1→おままごとスペース 
おままごと用調理器具(100円ショップで購入)を持ち込み、母のまねごとをしています。もったいないと賛否両論あると思いますが、小豆や大豆などの乾物食材を、少量、ままごとなべにおすそ分けしてあげることもあります。「乾物食材をおままごとに拝借」※

使い方その2→お味見テーブル
お腹がすいて待てないときなどは、作っている途中の料理を取り分け、食べさせたりします。
※長男は、きちんとテーブルに座って食事を取らない時期がありました。その時、同じようにキッチンで味見をさせるとよく食べてくれたので、食事のほとんどをキッチンで済ませていたこともありました。

「キッチンでのいたずらを一つだけ容認する」

5歳児の無駄な作業同様、これだけは黙認!といういたずらを決め、楽しいin the kitchenを心がけています。ただ今の容認いたずらは「製氷機から氷を取り出すこと」最初は床にばら撒いて散々でしたが、だんだんと器に入れる→お茶を入れて味見テーブルで味わうという行動に進化しました。

…とはいえ、昼寝しそびれた夕暮れ時などは、ただただ足にしがみついて泣くだけで、こうなると「in the kitchen♪」なんてしゃれてはいられません。普段は開けっ放しのキッチン入り口のゲージですが、やはり、まだ活躍の場がありそうです


次へ

このページトップへ ママさん栄養士kekeさんの「栄養士ママの食育体験記」へ 「食育」特集トップへ

2004年12月号