◆衣替え |
6月と言えば「衣替え」。制服が一斉に夏服になりますね。
さて、この「衣替え」ですが、
平安時代には旧暦の4月1日と10月1日が「衣替え」と定められ、宮中行事として行われていたそうです。江戸時代になると、徳川幕府によりさらに細かく規定されて回数が増え、その後、明治時代に政府によって、「6月1日と10月1日」と定められたそうです。
衣服だけでなく、住まいも、よしずや簾などを用意して夏の準備をします。
節電が必要とされる今年は、私たちも昔の人の知恵を使って夏の暑さ対策をしていきたいですね!
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(「和の行事えほん 春と夏の巻」あすなろ書房より)
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◆夏越の祓(6月末) |
6月はちょうど1年の真ん中。
1年の前半が無事に過ごせたことを感謝し、残りの半年の息災を祈るために行う神事が「夏越の祓(なごしのはらえ)」です。
半年の穢れを払うために、茅の輪をくぐったり、人形(形代=紙でつくられた人形)に穢れを移して奉納するといったことが神社で行われます。
神社で、ゆうゆうと人が通れるぐらいの、茅でできた大きな輪を目にされたことはありませんか?8の字を描くように数回、左右から回ることで穢れを払います。昔、疫病で村の人が死に絶えた時、神様から「茅の輪のお守り」を授かった蘇民将来という人だけが無事だった、という伝説から、茅の輪が疫病退散のシンボルとなっているそうです。
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(「年中行事のコツ3 春から夏のしきたり」リブリオ出版より) |