南仏だより

その5
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皆様こんばんは。

 今日は朝から、正確には昨晩から雷雨でした。雨降りの日は今週水曜日から始まり今日でなんと3日目。 さすがに、普段からでも家にじっとしているのが得意とは言えない貴慶と私は家で過ごすことに飽きました。

■イタリア・インペリア
 ということで気分転換にイタリア・インペリアという街にいってきました。
 ヴィルフランシュからモナコを通り越して、コートダジュール沿岸沿いを東へ、列車で1時間もいけば、もうそこはイタリアです。なぜイタリアか、といいますと。。。

 先日モナコのカルフール(大型ショッピングセンター・日本では千葉幕張にあるそうです)で食材の買出しをしていたら日本人の女性(大久保さん)に話し掛けられました。お子さん二人とイタリアのインペリアと言う街からモナコに来ていたそうで、「インペリアに日本人の知り合いがいなくて、日本語が話したくてつい話し掛けてしまいました」ということでした。
 私も日本人と日本語で会話をするのは久しぶりで、つい会話が弾んで「ぜひ遊びに来て!」というお誘いを受けました。
 良いことなの悪いことなのか、お誘いを受けるとつい真に受ける私。何度かお電話をして本当に遊びに行ってもいいかをお伺いし、「では今週末に行きます」ということで本当にいってきました。
 朝からものすいごい大雨だったのでさすがに行くことを少し躊躇したのですが、このまままた家にいるのも、と思い思い切って小雨時を見計らって家を出ました。 

 ヴィルフランシュの駅を定刻どおり10時59分に出発し30分、イタリア国境の町ヴァンテミリアに到着。ホームで待つこと30分、ようやく予定時刻より20分も遅れてインペリア行きの列車がようやく出発しました。
 ヴァンテミリアからインペリアまでは20分弱。乗り換えの待ち時間がなければ1時間も掛からない距離です。フランスの列車は比較的時刻表とおりに来る事が多かったので、ヴァンテミリアで15分待たされたことで「あ〜ここはイタリア。」を実感しました。

 インペリア駅ホームで大久保さんが待っていてくださり、駅を出るとチュニジア人のご主人が車で息子さん(4歳通称モモ君・モハメド君)とふたりでお迎えにきてくださいました。
 モモ君はとてもお話好きの4歳・幼稚園生。お母さんとは日本語で、お父さんとお母さんと3人で話すときは英語(お父さんとお母さんは英語で)、幼稚園や外ではイタリア語を話すそうです。お母さん以外の人と日本語で話す機会がほとんどないせいか貴慶と私に英語とイタリア語交じりの日本語で沢山はなしてくれました。

 モモ君は先週は雨続きで幼稚園をずっとお休みしていたとのことで、貴慶がきたことをとても喜んでくれて次から次へとおもちゃを出してきては、一生懸命たかのりと遊んでくれました。

 大久保さんのご主人はチュニジア出身のかた。イスラム教徒で、ただいまイスラム教徒の方はラマダン中。ラマダンについてとても簡単に「食」についてだけ言うとすると、日没後になると食事をしても良い。という期間らしいです。 
 ということで毎晩お客様が大久保家に来てはご馳走の夕飯を食べて帰るそうです。今日はご主人の妹さんとお友達が来ていて、日が暮れる少し前からチュニジア料理をつくりはじめ、日が暮れるころ18時近くに私と貴慶も含めみんなで夕食をいただきました。
 トマトのスープにはじまり、ジャガイモと野菜の煮込み、クレープ(小麦粉でつくった皮にチーズ、卵、野菜を入れて焼いたもの)、デザートのケーキ、というメニューでした。   

夕食をいただいて、また電車でヴィルフランシュまで帰ってきました。日本以外の国に行くととってもとっても用心深くなる私。日が暮れて夜外を歩いて出ることなど今まで数えた限り数回ほどしかありません。今日はすかっり日も暮れて、しかも今は貴慶が一緒。ヴィルフランシュの街でしたら”怖い”ことはあまりないとは思いますが(家のドアを空けたまま出かける人も居るくらいですから)駅に着いたときには少しどきどきしましたが、月の明かりはとっても明るいのですね。左上にずっと家まで月が一緒に居てくれたお陰で安心して家に着くことができました。 

■鷹ノ巣村
 南仏には紺碧色をした美しい地中海の景色ほかにもうひとつ素晴らしい珍しい景色があります。
 急斜面の岩山に外敵から村を守るために張り付くように家を建て城壁で村をぐるりと囲んだ、切り立った崖に鷹が巣を作っている様子に例えて「鷹の巣村」と呼ばれる村が数多くあります。 
 先日から天気の良い日を見計らってはこれら鷹ノ巣村を多く訪ねています。一昨日は、親子の集まりでお友達になって以来動物園やら公園やらと色々一緒にお出かけしているステファニーとクレアと4人で鷹ノ巣村のひとつで、比較的急坂が少なく子連れでも歩きやすい村「サンポールドヴァンス」をたずねました。

16世紀に造られた街並みは当時のまま大切に残されています。ピカソ、マティス、シャガールなどが部屋代食事代代わりに置いて行った作品が展示されているホテルやレストランなどもあり、現在でも多くの芸術家アーティストがお店アトリエを構えています。狭い石畳の両側には、陶芸、ガラス工芸や彫刻、絵画のギャラリーなどが多くありました。
 16世紀にこの細い石畳の敷き詰められた村で人々はどんな生活を送っていたのだろう、などと考えながら歩いていてふと4年ほど前に行った京都の細い路地を思い出しました。

 1日居ても飽きないリッチで華やかな雰囲気のモナコやカンヌ、都会的なニースもまた良いですが、このような絵葉書に出てくるような「ヨーロッパの田舎街」も、のんびりゆったり、
ただそこに居るだけで嬉しい豊かな気分になる大好きな場所です。またひとつ「私の好きな場所」リストに名前が増えました。  

■あしたからは
 明日から友達第1号がやってきます!それから帰国予定の前前日まで次々とお友達が来てくれます。いまはどの村を案内しようか、どこを見ようか、など色々考えてワクワクしています。

では、皆様もご自愛ください。 

明日は寝坊をしないで空港にお迎えに行かなくては!おやすみなさい。

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